現代の女性の多い婦人科系の疾患の中で、子宮筋腫に次いで多いのが、子宮内膜症です。
ウミヨガの生徒さんの中でも、その一割は内膜症を持っています。
そして大抵の人が、低容量卵胞ホルモン、黄体ホルモン配合製剤などを服用しているのですが、驚く事に、このような状態の方たちでも、ウミヨガをしっかりやりこんでいくと、その症状は改善して行きます。
次のケースは、実際の生徒さんの実例になります。
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Hさんのケース
ウミヨガに来られたときには、既に6時間にも及ぶ手術をされた後でした。
手術は成功したのですが、それでも生理の時には我慢できないほどの痛みがあり、痛み止めを飲まないと動けない状態でした。
本人は自然妊娠は諦めていて、体外受精をするためにカラダを整えたいとのご希望でした。
私が見る限り、「生理の時の痛み」を除けばとてもお元気でしたので、呼吸法で精神状態を安定させ自律神経を整え、ウミヨガをお家でも毎日しっかりとやりこんでもらって、まず一番に血流の改善を試みました。
月経血の逆流が問題ならば、月経血を速やかに体外に排出する筋力を養いたい、と考えました。
そのために、特に腹筋や骨盤底筋を強化しつつ、ウミヨガ独特のメソッドである「膣呼吸」もしっかりと毎日行ってもらいました。
そうしているうちに、Hさんの生理痛は徐々に軽くなっていきました。薬を飲まなくても過ごせることは、彼女にとっての大きな喜びであり、また自分の体の回復や健康状態が良好であることを実感されるようになりました。
女性にとって、生理の時も健やかであることは、とても大きな精神的なカンフル剤になります。
Hさんの変化を見ていた私は、もしかしたらこれなら自然妊娠も可能だと思えるようになりました。それが一番、母体にも赤ちゃんにも安全であることは間違いないからです。
ウミヨガを通じて、ご夫婦の営みの大切さを、口うるさいほどお伝えするようになりました。
素直にその指示に従ってくれたHさんは、数ヶ月後めでたくも自然妊娠されたのです。そして無事に出産されました。
そして今、二人目のお子さんを授かっています。
子宮内膜症は直らないと言われますが、ご自身の鍛え方、整え方で、その症状を軽くしていくことはできるのだと思います。
冷えない体、巡りのよい体は、カラダだけでなく心の状態もよくして、毎日の生活やご夫婦の営みの質も、確実にあげてくれるのです。
そしてそれは、妊娠へとつながる大切な近道にもなるのです。