基礎化粧品の役割ってなに?と尋ねられたら、何とお答えになりますか?
実は、基礎化粧品とは何か、という定義づけがしっかり理解されていませんよね。
基礎化粧品の目的って『お肌をきれいにすること』です。
でも実際に、きれいになっていますか?
真逆の美肌論2
どうして基礎化粧品を使うのですか?
お化粧を落として鏡を見た時に『顔の肌がきたない』となっていたら、そこには問題点があり、その原因を探さなくてはいけない、ということですよね。
その原因を正しく改善できなかったら、その先もいい結果をだせない、ということになるんですね。
肌って、汗の穴と脂の穴があるというのは、皆さんご存知ですよね。
それらが出てきて、汗と脂が混じって皮脂膜をつくる、というのもおわかりですね。
ところが、この皮脂膜が、『菌を殺したり、潤ったり、免疫を高めたり、汚れから守る』とかになると、皆さんあまりわからなくなる。
今は、『皮脂は敵!』とも言いかねない風潮があるくらいです。
でも、毛穴って排泄機関です。
カラダの中で要らなくなったものを排泄する機関。
脂って、嫌なもののように言われるけれど、もしそれを出していなかったらどうなるのか、それを考えてほしいのです。便を出さなかったら、おしっこを出さなかったら、吐く息を出さなかったら、と考えると、カラダの中がきれいにならないじゃないですか。
だから、その穴を閉じちゃダメなのです!
脂が出る穴も、汗が出る穴も、閉じちゃいけない。
私たちのカラダの「入り口」は、クチか鼻か皮膚しかないですよね。でも、出口はいっぱいあるんです。
出るものは、便やおしっこ、汗や脂、吐く息、おなら、もっといえば、目くそ、耳くそ、鼻くそ、などになって、要らないものがカラダから出ていくわけですね。
それでも出せないものは、それらが血中を回つて、臓器で解毒やろ過されていく。
このカラダのちゃんとした機能のメカニズムがわかれば、『毛穴は閉じちゃいけない』ということがわかってきますよね。
皮膚理論というひとつの柱が理解できて、『毛穴は閉じちゃいけない』ということがわかった人じゃないと、『乾燥したらクリームを塗るのって、おかしくないですか?』って言えないのです。
多くの人は『乾燥したらクリームを塗る』っていう常識を持っています。
でも、こういう知識を持っている人だったら、『おかしいよね、クリーム塗ったら毛穴が詰まるよね』ということがわかるんです。
クリームというのは油でできていますから。油と水ね。
でも、このふたつは、混じりませんから、必ずここに化学成分が必要になるの。また油には色と匂いがありますから、これを消すために、色素や香料が必要になるんです。
物事は、ずべてが連動していて、理解しようとするとおかしなことが全部わかってくるのです。
私たちのカラダは、排泄物まで利用しているのよ。
排泄物のひとつである汗と脂は皮脂膜になって『菌を殺し、潤いを与え、免疫を高め、汚れから守る』私たちが持っている唯一の天然のクリームなんです。それを出さなくしようとしているのね。
それを出さなくしたことで、カラダの調子は悪くなるわよね。肌もくすみ、乾燥して、汚れもつきやすく荒れてしまう。こういうことをね、私たちはしてきているの。
ものごとは、『原因と結果の法則』ですから、疑問を持たないことが間違っているの。
疑問を持たないから、ほんとかどうかわからない間違ってるかもしれない、知識の方を選んでしまう。
『乾燥したらクリームを塗る』ということに対して、なんで?という疑問を持たずに使うわけですよね。その結果、自分の肌がきたなくなってしまう。
結果と原因が正しくつながっていないの。だから当然改善方法も見えてこない。
ここを私は『真逆の美』と表現しているんです。
(第3回につづく)