ある年齢まで栄養を与えなくてもきれいな肌ですよね。けれど、内臓が元気ではなくなる、つまり老化していく中で肌がきたなくなっていく。
なぜきれいじゃなくなるってくるのだろう…。
それは古いものが溜まってくるからなのですね。
溜まったものを自分では十分にとりきれなくなる。新陳代謝が悪くなるからです。
じゃあ、その古いものをとってあげるのが「お手入れ」なんだと、わかったのです。
真逆の美肌論 4
最高のクリームってなあに?
古いものは、角質です。
では、どうすれば角質をとれるのだろう、と辿り着いたのが、今のジェルなんです。
化粧品を構成する項目で分けていくと、基礎化粧品は5種類しかそのタイプがないのです。
化粧水、乳液、クリーム、オイルのみ、そしてジェル。
これをね、細分化して考えてみましょう。
クリームってどうやってつくるの、といったら、水と油。その親和性のために界面活性剤などの化学成分。油には匂いと色があるから、色素と香料、そこにプラス美容成分。
先述した皮膚理論が正しいとわかれば、『自分の皮脂が一番いいクリーム』だとわかり、余分なものがいらなくなる。
そうすると、油がいらなくなります。そうすると化学成分も色素も香料もいらなくなる。そうやって外していくと、残ったものは、化粧水と同じになってしまうんです。
けれど、化粧水だけでは、洋服と比べて負けてしまう。
洋服が肌にもたらす役割は、紫外線カット、汚れを入れない、乾燥させないとなりますが、化粧水だけではそこまでできない。
それで試行錯誤を繰り返し、平成3年に化粧水を膜にするジェルができたのです。
顔の上に膜をかけて洋服のような役割にするのですね。
ジェルのものも沢山出ていますが、天然じゃないジェルは、お塩をかけると水に溶けるんです。ジェル状にするためのゲル化剤にポリマーとかカルボンが入っているものは、塩化ナトリウムがくっつくと水になる。
私たちは汗をかくので塩分がでますね。やっぱり化学成分でつくったジェルでは洋服の役目が果たせなく崩れてしまう。
そこで天然素材のジェルをつくれないか、というのをやってきました。
それが、平成9年からです。
でも私が唱える理論は、世の中の常識とは真逆のことを言うことでしょう。
だから悪目立ちすると叩かれてしまう。
そこで、限られた空間だけれど『お客様を集めて、お客様が学んでくれて、お客様が口コミしてくれる』セルフエステをやり始めたんです。
そのサロンのコンセプトというのは『肌に悩みがあれば必ず原因がある。その原因を正しくみつけないと正しい改善ができない。正しく改善できないとよい結果が出ないから、それを体験しながら学んでいただくためのサロン』というものなのです。
これでやってきて、ここにきて、いろんな方が、もっと表に出るべきだと背中を押してくださる。時代も少しずつ、こういうことにも気が付く人が増えてきた。
そういう時期なのかもしれませんね。
(第5回に続く)