尾上五月さん3)ただ習うだけでなく。

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冷静沈着で、凛としていてカッコイイ!
一見近寄りがたそうに思えてしまう、まさにクールビューティー そのものである尾上五月さん。

そんな五月先生のお教室に通うお弟子さんのお話をお聞きしているうちに、素敵なお教室の姿が見えてきました。

 

連載 第3回目

ただ日本舞踊を習うだけではなく…

― お稽古を拝見させて頂き、お弟子さん方がとても真剣に取り組んでいらっしゃる姿が印象的でしたが、五月先生のお教室に通うお弟子さんはどの様な方々なのでしょうか?
また、どの様な目的、楽しみ、目標などをお持ちでしょうか?

《五月さん談》

先ず、どの様なお弟子さんかと言いますと、OLさんやフリーで仕事をしていらっしゃる方、家業をお手伝いしている方、中には役者さんもいますし、昼間のお教室では主婦の方が多いですし、本当に背景はいろいろな方々です。

皆さんに共通して言えることは、目的が何かと言うより「踊りたい!」というお気持ちが一番だということ。
中には宝塚が好きとか、私自身に興味を持って下さった方もいらっしゃると思います。

何か目的を持って入門されるより、「何かやってみたい!」という気持ちで始める方が多いようですが、お稽古を長く続けられているお弟子さんは、何らかの面白さを見出している方でしょうね。
着物を着る事が楽しいというお弟子さんもいますし、着物を着ていく場所が欲しくて日本舞踊を続けている方もいます。

この世界、名取という制度はどこにでもあるのですが、名取となるとやはり相当な年数稽古をして、尾上流の場合でいえば、家元・尾上菊之丞が試験するというプロセスを踏むことになります。
ですが、「そこまでは出来ないけれども」というお弟子さん方が、何か目的を持って、目標として学べるように、初級、中級、上級の御免状制度があります。

この制度は、試験でここまでクリア出来たらというのを教室毎に決めて、その課題をクリアにして家元に申請をすると、家元が尾上菊之丞の名前で御免状を出して下さいます。

ですから、お弟子さん方は、初級、中級、上級へとステップアップするために課題をクリアするぞ、という明確な目標をお持ちの方はとても熱心に取り組まれています。

私は、十代の頃から芸名がありましたけれど、一般の方が芸名をもらうってすごい事じゃないですか!
日本舞踊をやっていて、「尾上」といえば、歌舞伎の“尾上菊五郎”“尾上菊之助”が活躍していますし、また「菊菱」の紋がついた尾上流の一門になれるという事ですから、お弟子さん方もとてもステータスを感じ、もっと上を目指したいという気持ちですごく一生懸命に励みます。

例えば、踊りの中で何か自分の目標みたいなものを持っていて、それに合わせてスケジュールを組んだり、お着物をあつらえたり、こんな感じで目標に向かって色々なことをしていくというお弟子さんたちは何人もいます。

ステータスというのはすごく大きな力で、例えばお弟子さんが区民の文化祭などに出た時に、尾上の名前を持っていれば「尾上流の人だな」って、多くの人にわかってもらえるわけです。
その部分は、お弟子さんにとって名誉な事でもあり、また尾上流の名前を背負っている責任もありますから、皆さんすごく大切に思って下さるので嬉しいですね。

 

※お稽古といえど、五月先生の舞が見られるのは眼福。

 

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― 五月さんのブログでお弟子さんお発表会の様子を拝見しました。
お弟子さん方の嬉しそうな笑顔が最高でした!
その記事の中に「質より回数…?」と書かれていましたが、そのお話をお聞かせください。

《五月さん談》

発表会に対するいろいろな考え方の先生がいらっしゃいますが、私は小さい会でもいいから、どんどんやった方がいいなと考えています。
場を踏むことほど、大きな事は無いと思います。
芸事に関してですが、何よりも一番の勉強ですね。

私は宝塚時代に、毎日、毎日、休みなくずっと舞台に立っていましたから、それがどれだけ私を育ててくれたのかがよくわかります。

やはり、毎日一緒に舞台に立っていた同期や先輩たちをみてもそうですね。
宝塚の人たちがどれだけ優秀であるかっていうことがすごくわかるので、場を踏む事がどれだけ大事かですよね。
本当にありがたい環境であったと今でも思います。
場を踏む機会は上達する上でとっても大切な事だから、お弟子さんたちにも多く作ってあげたいと考えているのです。

質より回数…?経済的な発表会をできるだけ多く開催、経済的でも質を高める!のも目標。

そんな感じでしょうか(笑)

 

※写真「尾上五月オフィシャルブログより」

 

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たくさんのお弟子さんがそれぞれの思いで日本舞踊に取り組んでいらっしゃいますが、お話をお聞きしているうちに、お弟子さん方が見つめる方向は、五月先生と一緒なのだという事が伝わってきました。

それは、ただ日本舞踊というジャンルを習っている訳ではなく、「尾上五月流」を習いに来ている、このお教室は「尾上五月先生でなければならない」そう感じるのでありました。

さて、いよいよ次回最終回は…
ズバリ!五月先生の美しさの秘密についてお話し頂きました。
お楽しみに!

第1回 伝えたい。日本文化の大切さ。

第2回 伝統文化を通じ心にも磨きを。

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投稿者: Caracoro editer

Caracoro editer

カラコロエディターのぴょんです。体と心を健康にするための豆知識をミニコラムとしてお届けしています。皆さんの興味のある話題や取り上げてほしいテーマがあればぜひ教えてくださいね。