たけしの家庭の医学より
認知症新リスク
テレビ朝日系 10月2日放送
2025年にはその数何と700万人!!
65歳以上の5人に1人がなると警告されている「認知症」。
現代の65歳なんて、まだまだ社会的にも現役!の年齢。それなのに、早い人では認知症のリスクがあるのです。
認知症のサインといえば「人の名前が思い出せない」「物忘れが多くなる」「複数のことを同時に進められない」というようなことがあげられます。しかし、新しい認知症のサインが最近の研究で明らかになってきました。認知症は、本人よりも周りがどれだけ気が付くかが、大切とも言われています。
番組では、認知症が心配という60~70代の男女5名に協力してもらい脳年齢を診断することから始めました。
その結果…。
脳年齢が実年齢よりも高かった人は、食後に強い眠気に襲われて昼寝をしていました。
これが新たな認知症のサインなのだそう!?
食後に強い眠気を感じる理由は食後低血圧になる人です。
普通の人でも食後に血圧は下がりますが、食後低血圧は20mmHgも下がってしまうのが食後低血圧です。
食後低血圧になると認知症のリスクが上がってしまいます。
食後に、若いころに比べて眠くなる頻度が高くなったり、いつの間にかしらないうちに寝てしまっている人は、食後低血圧の可能性があります。
一度、1日の血圧の変化を測定しておくとよいでしょう。
脳内で発生するアミロイドβという物質が溜まると、認知症が発生することが分かっています。食後低血圧の人はアミロイドβが溜まりやすくなっているそうです。
食事をすると胃腸の血液量が増えて、逆に脳の血流が正常な人よりも減ってしまいます。血圧が下がって脳の血流が下がると、アミロイドβが溜まっていってしまいます。
実は食事内容に気を付けることでアミロイドβが溜まるのを防ぐことができます。}アメリカ医師会のガイドラインですが、積極的に取るとよいとされているのが次の食品類になります。カッコは推奨値です。
・緑黄色野菜(週6日以上)
・その他の野菜(1日1回以上)
・ナッツ類(週5回以上)
・ベリー類(週2回以上)
・豆類(週3回以上)
・全粒穀物(1日に3回以上)
・魚(なるべく多く)
・鶏肉(週2回以上)
・オリーブオイル(優先して使う)
・ワイン(1日グラス1杯まで)
控えた方がよい食品は次になります。
・赤身の肉(週4回以下)
・バター(なるべく少なく)
・チーズ(週1回以下)
・お菓子(週5回以下)
・ファストフード(週1回以下)
日本人のための食事法などは現在研究中だそうですが、日本人の食生活では塩分摂取量が多めなので「減塩」が大切ではないかと考えられています。
アミロイドβを排出するのにも神経細胞に栄養を届けるのにも欠かせないのが脳の血管ですが、塩分の取り過ぎは脳の血管を傷つけることにつながります。
脳の血管をしなやかにキープするためも、減塩が大切だと考えられているのです。
また、食後低血圧を改善するには、よく噛んで食べることも重要です。