12)アーユルヴェーダとオイルの性質

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以前までの内容から、ヴァータ・ピッタ・カパとオイルの関係が理解できましたか?
それでは、次にアーユルヴェーダから様々なオイルの性質をみてみましょう。

 


⑭ アーユルヴェーダからオイルの性質を見る

◆ゴマ油
ゴマ油は、アーユルヴェーダ的には、重・甘・苦・渋・温性。
ヴァータの過剰にうってつけのオイルです。

ピッタが多い場合は、ピッタを悪化させる可能性を持っています。
カパの場合は、適度に使用されます。
セサモールとセサモリンという2つの自然の酸化防止剤を含んでいるため、長期保存が可能です。
鉄、リン、マグネシウム、銅、珪酸、カルシウムのようなミネラルと微量元素も含んでいます。
リノール酸に富み、レシチンが含まれ、内分泌腺のほか、特に神経や脳細胞に有効です。古代からヘッドマッサージに使用されてきたのもその理由からかもしれません。
乾燥肌、浮腫、筋肉の痛み、皮膚を丈夫にする、白髪予防、生命力を増強するなどの効果を考えられてきました。

◆ココナッツ油
多くの化粧品や石鹼などのベースとして使われているココナッツ油は、アーユルヴェーダではマッサージ油としては、かなりポピュラーなものです。

甘・軽・冷性の性質をもち、ピッタが優勢な場合に最適と考えられます。
またココナッツは熱帯など暑いところに生息することからも身土不二(しんどふじ)的に熱を冷ます作用となります。
発疹、火傷、浮腫、炎症、などの緩和に使用されてきました。
ミネラル、タンパク質、炭水化物、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸の高飽和グリセリンを含みます。熱を冷ます作用があります。
現代のオイルの見方を加味するとココナツオイルは、飽和脂肪酸の分類に入れられます。
古代の叡智と現代科学の融合が必要です。
オリーブ油もココナッツ同様体を冷やすオイルとしてアーユルヴェーダでは分類しています。体が火照っているときなど、火傷の跡などに塗ると軽減すると昔から使用されているものです。

◆アーモンド油
甘味・重さ・温性をもち、目に良いとされ目の疲労や視力の低下に料理に使うなど勧められてきたものです。

紅花油はアーユルヴェーダ的にはあまり勧めるオイルではありません。
ギーは無塩バターを火にかけて溶かし、タンパク質と水分を除去した純良な脂です。
前述しているオージャス(免疫力)を高めるものとして最高の質とアーユルヴェーダでは勧めます。
ただし食べ過ぎを決して進めているわけではないので、使用量には十分に留意してみてください。
ピッタが多い場合は一日に大さじ2杯、ヴァータで1杯半、カパは1杯程度を守るようにすることが大切です。
インドでの研究によると、ギーは適量ならコレステロールを増やす心配がなく、生命を活性化させ消化力を高めるとされています。
食用としてギーを使用する際は、ギーを燃焼させるスパイスで効率よく体内で燃焼させるとされます。ギーと相性の良いスパイスは、クミン、ヒング、コリアンダー、ターメリック、フェネグリークです。アーユルヴェーダにおけるギーの効能は甘味・冷性です。

◆食用オイルとしてのさらなるアーユルヴェーダ的考察
はじめのオイルの項にもあった現代的な考察をアーユルヴェーダに適応させます。
ヴァータが多かった場合 ゴマ油をはじめとしたオイル全般 オメガ3、オメガ6、オメガ9のうまい組み合わせを知り食事に活かすことが大切です。

ピッタが多かった場合  オリーブ油 ココナッツ油 ギー コメ油

カパが多かった場合   ゴマ油 コメ油
オイルでマッサージ(ゴマ、アプリコットカーネル油など軽めのオイルが理想)

 

上記のブレンドを食用または、マッサージオイルのような外用に使用することもお勧めします。

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投稿者: 西川眞知子

西川眞知子

日本ナチュラルヒーリングセンター
アーユルヴェーダ自然療法家
西川眞知子

神奈川県生まれ。上智大学外国語学部英語学科を経て、佛教大学卒業。第24代ミス横浜。米国ニューオリンズ世界万国博覧会コンパニオン。幼少期の病弱を自然療法で克服したのをきっかけに、大学時代にインド、アメリカなどを歴訪し、ヨーガや自然療法に出会う。それらの経験と研究を元に、「日本ならではのアーユルヴェーダ」を提唱。体質別健康美容法を提案し、独自な簡単生活習慣改善プログラムを構築。健康美容のコンサルティング、商品開発などに携わるかたわら、講演、セミナーなどをこなす毎日を送っている。講演やセミナーは独自の発想が好評を博している。
● 株式会社ゼロサイトグループ代表取締役
● 日本ナチュラルヒーリングセンター代表
● 西川眞知子アーユルヴェーダ研究所代表
● アーユルヴェーダ医療融合協会理事
● 日本パステルシャインアート協会副代表
● 日本アーユルヴェーダ学会評議委員
● 内閣府NPO日本アーユルヴェーダ協会理事
● たかの友梨エステティックアカデミー講師
● 日本チベット研究会理事 ふるさとテレビ顧問
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アーユルヴェーダネーチャーケア学院
http://www.jnhc.co.jp/
公式ブログ

https://ameblo.jp/nishikawa-machiko/

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<主な著書>
「生命の科学アーユルヴェーダ」農文協、「アーユルヴェーダ入門」地球丸、その他、マイナビ、二見書房、メディカルトリビューン、ビジネス社、大和出版、PHP出版、日経BPより 著書30冊以上

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