今の時代は、妊娠というジャンルにおいて、過渡期だと思います。
合わせて夫婦の在り方、結婚の云々にまで波及する重要な問題です。
男女共に、不妊の一番の原因は老化にあることが明確になってきた現在、仕事最優先ではなく、せめて二十代には子どもを産むということを念頭において、生活設計を立てるのは夫婦となる二人の最優先課題ではないでしょうか?
最後に、私が妊活の第一線で感じ取ってきた事をお伝えしようと思います。
ニーバーの祈り
神よ
変えることのできるものについて
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ
変えることのできないものについては
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ
そして
変えることのできるものと、変えることのできないものとを
識別する知恵を与えたまえ
私は時としてこの祈りの言葉を思い出します。
妊活中の方々と向き合っているときには特に、思い出すことが多くありました。
自分の心と体は変えることができます。
悪習慣を打ち破り、よき生活習慣に変えてゆくには勇気も要ります。
もちろん、仕事や家事労働に於いてもそれはいえる事です。
まずは自らが望むよき方向へと、自らが舵を切って進みましょう。
自らの努力や行動では変えられないことに及んでは、冷静にそのことを受け入れる強さを持ちましょう。
言い換えれば、開き直れる覚悟とでも言いましょうか。
そして、沢山の情報を目にしたとき、或いは耳にしたとき、
これらが必要なのか、そうでないのかを、識別する知恵を働かせましょう。
自らが選び出した[変えることのできるもの]については忍耐を持って。
[変えることのできないもの]については潔く諦めて受け入れる。
この祈りに私の思いの全てが詰まっています。
妊娠を望まれる全てのカップルが、妊活中にこそ手にすることの出来る、二人の深く強い絆と、相手を思いやれる優しい心。
そして肉体の交わりを通しての絶対信頼を、勝ち得て頂きたいと切に祈ります。