夢って何? 夢について‥Q&A
秋、夏の寝苦しさからも解放され、食べ物もおいしく、行楽シーズンでもある麗しい季節。
眠りに関しても、四季の中で、最も眠りやすい時期と言えます。
そんな秋の眠り、いい夢をみたいと思いますね。
でも、そもそも、夢って何なのでしょう?
みんなの疑問に答えて、Q&A でお伝えしましょう。
本テーマ2回目の今回は、「金縛り」と「悪夢」についてです。
Q2 金縛りって、どうしてあんなに恐いんですか?金縛りを霊の仕業と信じる人も多いようですが、決して心霊現象ではありません。金縛りは、レム睡眠という夢見がおこる睡眠の時に時々見られる現象です。
昔は悪魔や霊が体を押さえつけるのだと考えられていましたが、そう思わずにはいられないほど恐ろしい体験です。何しろ、夢を見ている時は、本人には夢という自覚はないのですから。
レム睡眠中は、睡眠中とはいえ、大脳が起きている状態にあり、特に感情をコントロールする偏桃体という部分が活発になっています。
しかし、レム睡眠中は体の筋肉が動かないように仕組まれているので、これが、まさに縛り付けられたような恐怖感を起こします。そして、霊や悪魔に襲われるといった映像を作り出してしまうのですね。
さて、金縛りは思春期に多く起こるのですが、最近、筆者はいい年をして(?)久しぶりに金縛りにあいました。
原因は…、後で考えますと、旅先で朝から夕方まで研修が続き、とても疲れていたこと。それから、安いビジネスホテルの部屋が陰気で、その上、隣の物音が漏れてくることではなかったかと思います。
疲れている上に、寝室環境も悪かったわけで、脳がすっかり反応してしまったようです。
しかし、睡眠インストラクターですから、恐ろしさをこらえ、のしかかっている大男の手を強くひっかいてやったのです!と、ふと目が覚めて、自分で自分の手の甲を引っ掻いていたのに気づいたのでした。さすがに苦笑いでしたが、夢見の最中はやっぱりとっても怖かった!というお話。
上記のように金縛りは若者に多く起こりますが、全く経験のない人もいます。専門用語では「睡眠麻痺」と呼ばれ、睡眠リズムが乱れていたり、ストレスや疲労がたまっていたりすることが原因になると言います。
ですから、起床就寝を規則正しくし、しっかり睡眠をとって心身を整えておくことが予防となります。
Q3 悪夢を見るんですが、どうしたらいいですか?
悪夢と言っても、どんな内容で、どの程度見続けているのでしょうか?
とても恐ろしかったり、脅迫的だったりして、飛び起きてしまうような夢が何日も続くようでしたら、日中の生活の中での心当たりを探してみてください。(災害や事件のためPTSDを抱えてしまった人には悪夢がみられます)。
そして一度、睡眠専門医に相談してみましょう。
また、寝室の温度が暑すぎたり、寝具が体に合わなかったりといった環境的なことや風邪で高熱が出た時なども嫌な夢につながることがあります。
一過性であれば、気に病むことはないでしょう。
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夢での怖い体験も、先生の解説でなんだかすっきりいたしました。
怖いと思うとなんでもお化けに見えてしまうみたいに、そんな嫌な空気や空間の時は、すっきり寝室を整えて、明るく気持ちよく眠りにつきたいものです。