年末年始の飲食は、
眠りに優しく摂りましょう。
あっという間に一年も終わり!
忘年会、そして続く新年会となれば、どなたも睡眠の優等生ではいられませんね。たまに羽目をはずすのも精神的にはいいものですが、今回は食事と睡眠についてアドバイスをお届けします。
時間栄養学を知っていますか?
最近の新しい学問「時間栄養学」は、摂食と睡眠が密接に関係していることを明らかにしました。
「三食を規則正しくとりなさい」と言われますが、それは生体リズムに従って、つまり朝昼晩の体の働きに合った食べ方をしないと、睡眠にまで影響が及び、肥満、便秘体調不良に繋がることを意味します。
朝は、三食の中でも特に注意がいります。
夜更かしや睡眠不足では、朝の食欲が起こらず、朝抜きになる人が多いのですね。しかし、朝食を摂らないと内臓の生体時計がしっかり動かず、体調が崩れます。
特に胃腸障害は、睡眠不足が原因のことも多いのです。朝のメニューは、液体だけは好ましくありません。
少しでよいので固形物を胃に落とします。
グレープフルーツなど柑橘類で覚醒度を高め、卵や納豆でタンパク質を。おひたしやサラダでビタミンも。
ご飯やパンはエネルギー源です。雑穀や無漂白のものがいいですね。
昼は、一番自由に食べられます。
もちろん、規則正しくは基本ですが、カロリーを気にせず、好きなメニューを選んでもOK。
ケーキなどもデザートとして一緒に摂れば大丈夫。
昼食は夕食までの間に活動するエネルギー源ですから、サラダと飲み物だけなんていうのは一番悪しきパターンです。
夕食はというと、これから睡眠に向かうのだから、低カロリーでよいのです。
基本は量を控え、良質のタンパク質を摂り、細胞の修復やホルモンの生成に備えます。
遅い夕食をガッツリとったために、睡眠中に寝苦しくなったり、朝、消化不良で気持ちが悪くなった経験はありませんか。
睡眠中は消化機能が低下するために、胃に食物があると眠りの質も落ちます。
「夜9時以降は食事をしない方がいい」というのは、胃の消化作業に3時間ぐらいかかるため、12時に就寝するなら遅くとも、9時頃が食事時間の限界ということなんです。
就寝直前の飲食は?
でも、そうはいっても、就寝前におなかがすいて落ち着かないこともあるのでは?そんな時は、せめて100カロリー位の消化の良いものを摂るべきです。
ヨーグルトや豆乳、春雨スープや味噌汁、冷奴にたっぷり鰹節もおすすめです。
くれぐれも、チップスや即席麺、チョコレートなどを食べないように!
忘年会・新年会シーズンに気を付けることは?
こうした三食の基本を守っても、年末年始の飲食にはお酒が加わり、しかも必ず9時は過ぎるでしょう。
おまけに二次会、三次会とアルコールが追加される。
胃腸も大変ですが、一番辛いのは肝臓君です。
腸から送られた栄養分の代謝作業に入っているところへ、どんどんアルコールが送られてくるので、解毒作業もしなくてならず、もうテンテコマイ。肝臓は黙って頑張る働き者ですが、働き終わったら、十分な睡眠をあげて、いたわってやらなければいけない臓器でもあります。
そこで、二次会の飲酒は蒸留酒にして控えめにしましょう。
オレンジなどの果物も一緒に摂るとよいですよ。また、散会後には、水をしっかりとりましょう。
あるいは、今年はちょっとスタイルを変えて、静かなホテルのラウンジでハーブテイーで語り合う二次会なんていかがですか?