ユマニチュードで認知介護を良い方向に。

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認知症の介護には、相手とのアイコンタクトがうまくいくと、様々な問題解決に役に立つことがわかってきました。
NHKガッテンでは、このアイコンタクトを重視する介護法のひとつ、フランス発の『ユマニチュード』について紹介しました。

ユマニチュードとは、「人間らしさを取り戻す」という意味の造語で、この介護技術は世界10か国以上に広がっています。
40年以上に及ぶ介護現場での経験と脳科学的な知見を取り入れ、400以上の技術が体系化されているそうです。
アイコンタクト以外にも、明日から実践できる技術がたくさんあります。
先回に引き続き、いくつかの事例をお伝えします。

◆余計なことはしゃべる
介護は、そのケアに集中していると、つい言葉が途切れて黙々と仕事をしてしまうことがあります。それは、相手に「自分が存在していないように扱われている」とマイナスの印象を与えかねないそうです。
そこで、何か介護するときには、いつもの3倍話しかけるくらいの意識で声をかけるのがよいそうです。
ポイントは、「あたたかいタオルで拭きますよ」「右腕をあげましょうね」など、実況中継のように言葉に出すことだそうです。
そして、「気持ちよいですね~」「きれいになりましたね~」など、前向きなワードを選ぶことも大切です。この言葉は聞いているだけで心がふっと温かくなりますね。介護をしている相手だけでなく、自分の発する言葉で自分も気持ちよくなれそうです。

 

◆間違いをなおさない
認知症により記憶力や判断能力が低下している場合、実際は80歳なのに20歳だとクチにしたり、ずいぶん昔に退職したのに仕事に行こうとしたりすることがあります。
私たちにとっては途方も無い間違いであっても、ご本人にとっては真実のことなのです。
それを頭から否定したり怒ったりすれば、自分はなぜ注意されているのか分からずに本人は混乱をきたします。
ですから、状況に応じてその人の世界に飛び込んで受け入れることも、ときには重要な介護の技術なのです。

 

◆触れる
何か日常的な介護のとき、ついつい手をつかんでしまうことあります。
しかし、それは、認知症の人に「自由を奪われている」「強制されている」など、悪い印象を感じさせてしまうそうです。
触れるときは、下から支え、広い面積で触れることで、「安心して大丈夫ですよ」という言葉によらないメッセージを伝えることができます。

 

◆思い出ノート
多くの認知症の人が抱えるのが記憶障害です。しかし、記憶と一口に言っても多様な記憶の種類があり、その仕組みを介護に生かすことで、認知症の方の症状に変化が生まれることがあるそうです。
認知症の人は新しい情報を記憶することが困難です。症状が進むと、30秒前のことも忘れてしまうと言われています。一方で、昔の記憶は覚えていることがあります。
中でも『うれしかった』『楽しかった』『誇らしかった』など、良い感情と結びつく記憶は長く残ります。
そこで、家族旅行やデート、子供の運動会のときなど、昔の写真をまとめた『思い出ノート』を作るのも良いことだそうです。
感情が高ぶったり、混乱しているときなどに、一緒にノートを見てそのときの話をすることで落ち着いたり、忘れていたことがよみがえって前向きになったりと、症状に変化をもたらす可能性があります。また、介護する人が相手のことを深く知り、より大切に思うきっかけにもなるのでオススメの方法です。

 

◆ごはんのお皿は一つずつ
ご家庭で起きる困った状況の一つに『ごはんを食べてくれない』があります。実はそれには理由があると考えられています。
認知の機能が落ちると判断能力が低下します。その結果、食卓のどの皿を選択して良いのか分からず混乱してしまうことがあるそうです。そのときに「早く食べて!」とせかしても逆効果です。そこで、解決策としてよいケースが『皿を一つずつ出す』ことです。
目の前に一皿ずつ出すことで、選択しなくても良い状況を作れば、混乱せずに食べてくれる可能性があります。
また、食事の介助をする(スプーンなどで食べさせる)場合は、いきなりスプーンを口元に運ぶとビックリさせてしまうことがあります。したがって、一度スプーンを相手の目の高さまで上げて認識してもらい、「これから食べますよ」と目視で知らせたあとで口に運んでみてください。

 

番組HPより~

ガッテンで紹介したフランス発の介護メソッド『ユマニチュード』についてより詳しい情報を知りたい方は、NHK厚生文化事業団が『優しい認知症ケア ユマニチュード』(DVD全3巻)を無償で貸し出しています(送料のみご負担)。
お問い合わせをいただければ「予約・貸し出し」が可能ですので、ご希望の方は下記までご連絡をしてみるのもよいですね。

【DVDの貸し出しをご希望される方】
NHK厚生文化事業団にお電話でお問い合わせをいただくか、ホームページをご確認ください。

お問い合わせ NHK厚生文化事業団「福祉ビデオライブラリー係」
電話:03-3476-5955(平日午前10時から午後6時まで)
ホームページ:https://www.npwo.or.jp/info/8210

 

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投稿者: 健康情報テレビくん

健康情報テレビくん

人気のTV番組より、ぜひチェックしておきたい健康情報ネタをタイムリーにお知らせ。健康情報はどんどん新しくアップデイトされますから、最新の話題を知っておきたいよね。