新しい介護メソッド「ユマニチュード」

Pocket
LINEで送る

人生100年時代に突入したいま、誰もがいつ直面しても不思議ではないのが「認知症の介護」。
親の介護だけでなく、配偶者の介護、ご高齢家族にいたっては兄弟や子供の介護など、ひとくちに認知症の介護といっても置かれている状況は様々です。
プロの手を借りるにしても、ご家庭内の介護についてその知識があることは、とても有効です。

認知症の介護は人の手を要しますが、介護する相手への接し方を変えるだけで、諸所起きやすい問題が、劇的に改善できる可能性があることが分かってきたそうです。

NHKガッテンでは、認知症介護の最前線情報が紹介されました。

認知症介護の有効な方法とは、『アイコンタクト』の仕方です。
実は認知症の人は、認識できる視野の範囲が狭くなったり、認知機能の衰えによって介護する人が近くにいても気づかなかったりすることがあるのだそうです。
そこで重要なのが、相手の正面に自分が入り、相手と視線をしっかり交わすこと。
これを意識的に行うと、スムーズに意思疎通が取れるようになり、暴言や歩き回るといった症状が改善するという事例が相次いでいるんです。それは素晴らしいですね。

このアイコンタクトを重視する介護法の一つが、フランスで行われている『ユマニチュード』という方法です。ユマニチュードとは、声のかけ方や触れ方など、認知症の人に寄り添うコミュニケーションを追求し生まれた技術です。この技術をしっておくといざというときに、かなり役に立ちます。

それでは、ユマニチュードのいくつかの事例をみていきましょう。

 

フランス発・介護メソッド『ユマニチュード』

アイコンタクトを重視する介護法のひとつが、フランス発の『ユマニチュード』。
ユマニチュードとは、「人間らしさを取り戻す」という意味の造語で、この介護技術は世界10か国以上に広がっています。
40年以上に及ぶ介護現場での経験と脳科学的な知見を取り入れ、400以上の技術が体系化されているそうです。
アイコンタクト以外にも、明日から実践できる技術がたくさんあります。
例えば、こんなことがあります。

 

◆丁寧なおじぎをしない
認知機能が落ちていると、自分では相手に気づいてもらっているつもりでも、実は認識されていないことがあります。まだ気づいていないのに丁寧におじぎをしても、相手には意図が伝わりません。まずは相手と視線を合わせ、コミュニケーションを始める準備をすることが大切です。

 

◆ほどよい距離感を保たない
人にはパーソナル・スペースといって心地よく感じる空間があります。
一般の人にはかなり近いと感じる距離でも、認知機能が落ちた人にはそれが愛情を感じられる適切な距離であることがあります。
しかし、相手がのけぞったり、後ずさったりしたら、それは近づきすぎです。相手にちょうどよい距離感を探ってみてください。

 

◆てきぱきと動かない
介護をする人の動きには、言葉によらないメッセージがたくさん含まれています。
体を拭いたり、着替えを手伝ったりケアをするとき、てきぱきするのがいいように思えます。
しかし、手早い動きが相手に伝えるメッセージは、そんなつもりはなくても「あなたを乱暴に扱っていますよ」となってしまうことがあります。これでは相手は緊張したり、怒ったりしてしまうかもしれません。
丁寧にゆっくり、相手の反応を3秒くらい待つつもりで一つ一つのケアを行うことで、相手に安心感を与えてケアを受け入れてもらうことができます。

なるほど!
普通の状態であればよいと思える行動が、認知症の人が受け取りやすい、感じやすい行動はどのようなものなのかに置き換えられているのですね。

これはコミュニケーション技術のひとつとして、ぜひ学んでおきたいです。

 

次回も続けていくつかの事例をご紹介いたします。

 

Pocket
LINEで送る

投稿者: 健康情報テレビくん

健康情報テレビくん

人気のTV番組より、ぜひチェックしておきたい健康情報ネタをタイムリーにお知らせ。健康情報はどんどん新しくアップデイトされますから、最新の話題を知っておきたいよね。