朗報!長引く痛み対策

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不思議な「痛み」ワールド!
主役は脳の「前頭前野」

痛いことって、誰でも嫌ですよね。
ところで…痛みはどのように生じるのでしょうか。
NHKの人気健康番組ガッテン!では、この痛みへの自己対処法を紹介していました。

痛みは、病気や怪我などで生じた「刺激」が脳に伝わって、それを脳の前頭前野と呼ばれる部分が「どのくらいの不快感」なのかを判断することで生じます。
このとき、前頭前野の刺激に対する判断によって、痛みの感じ方も変わってきます。
つまり「痛み」は、刺激のような「感覚」と、不快感のような「感情」が合わさったものなのだそうです。

この前頭前野は「慢性痛」によって萎縮してしまうという研究報告があります。
これは、痛みが続くことで前頭前野が萎縮し、痛みに対する判断や処理の能力が低下してしまい、その結果、痛みをいっそう長引かせてしまっている可能性があることを示しています。
慢性的に痛い経験、お持ちの方多いですよね。
悪いところはそれほどではないはずなのに。。。でも、痛い、という感覚。

長引く痛み「慢性痛」へ対策を!
キーワードは痛みと上手に付き合うコツと「イキイキ生活」

これまでの医療では「痛みを取り除く」ことに重点を置いてきました。
もちろん、痛みを取り除くことはとても大切なことです。
しかし、慢性痛のように、なかなか取り除くことが難しい痛みは、それを取り除こうとすればするほど、生活の中心が「痛み」になり、イキイキした活動を送る機会が減ってしまうケースがあります。
痛みがあると、つい動くこともおっくうになり、何事も消極的になりがちですよね。

こうした慢性的な痛みの状況に対して、慢性痛の治療ガイドラインでも強く推奨されているのが「ACT(アクト)」と呼ばれる対策法です。
ACTは、「痛みを取り除く」ことよりも、「痛みとの付き合い方のコツ」を身につけることと、「イキイキした生活を送ること」を第一に考えることを目指したものだそうです。
そうすることで、結果的に前頭前野が元気を取り戻し、「痛み」の感じ方にも良い変化をもたらす可能性があるのです。

なるほど。自分の体の主治医は自分、ということですね。

 

自宅でできる痛みへの対策

ACTは最新の痛み対策ということもあり、受けられる施設はまだほとんどありません。
そこで、自宅でもできる痛み対策として、「日記」と「めい想」をご紹介します。

【日記を書こう】
ガイドラインでも推奨されている「認知行動療法」では、よく「日記」が使われます。
日記に書く内容は、
①「その日の出来事」
②「感じた気持ち」
③「とった行動」
④「痛みの強さ」の4項目。

簡潔でよいので、ありのままを書いて、ときどき「客観的」に読み返してみましょう。
「痛みをあまり感じなかった行動」や「痛くてもできた行動」に気がつくはずです。
なるほど!自分で自分のとっている行動を客観的に観測できるということですね。

自分の行動や痛みを「客観的」に認識することは、前頭前野が元気を取り戻すきっかけに!
さらに、自分にとっての楽しい時間を改めて知ることができ、それを増やしていくヒントにもなります。

【めい想にチャレンジ】
「めい想」は、カラコロでもおなじみ、「マインドフルネス」という療法の中でよく用いられます。
この「マインドフルネス」もガイドラインで推奨されています。

めい想を行うときは、自分にとって楽な衣服、落ち着く場所、無理のない姿勢で行います。
自分の呼吸に意識を向けます。
「息を吸っていること」
「吐いていること」
「おなかが膨らむこと」
「鼻の中を息が通っていること」など、呼吸の様子を観察してみましょう。

集中がうまくいかず、途中で雑念が出てきてもかまいません。
落ち着いてから、また呼吸に集中すればOKです。
まずは1日1回、3分くらいから始めてみましょう。

1つの物事に意識を向けることで、余計な思考から解放され、疲れた前頭前野をリラックスさせることが期待できます。

【長引く痛みにお悩みなら…全国の「痛みセンター」へご相談を】
ACTや認知行動療法、マインドフルネスが、すべての人に効果が期待できる方法ということではありません。
今回ご紹介したこれらの痛み対策については、全国の「痛みセンター」または大学病院などの心療内科へご相談ください。 痛みセンターの情報は、厚生労働省の「慢性の痛み政策ホームページ」で紹介されています。

 

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投稿者: 健康ランド

健康ランド

高齢者や生活習慣病のご家庭が増えています。病院に頼るだけでなく、家庭での健康管理がとても大切。そんな日常生活に役立つ健康情報やミニ知識をレポしていきます。