世界の消費の半分以上が日本で食されているほど、タコは日本の国民食として愛されています。
本州の南方面で獲れる真蛸は、初夏から夏が旬の季節。
半夏生(はんげしょう)にタコを食べるのは、関西に伝わる習慣ですね。
これは、タコの足のように稲がしっりと根を張るように、秋の豊作への願をかけた習慣だそうです。
タコは、高たんぱく低脂肪の食品の代表。
タコに含まれる豊富なタウリンが動脈硬化の原因となるコレステロールを下げる働きがあることも注目され、いまや健康食品のひとつにもあげられています。
タウリンは動脈硬化を予防するだけでなく、肝機能を回復させ二日酔いなどにも効果的です。旬の季節は特に、お酒のおつまみにタコを用意するとよいですね。
和風ならタコの酢の物やてんぷら、洋風ならタコのカルパッチョやアヒージョ、タコのガーリック炒めなど、扱いが楽でバリエーションが多いのも、タコの食べ方の魅力です。
また、タコに豊富に含まれるものに、若返りのビタミンとして肌や髪、細胞のアンチエイジングが期待できるビタミンE。
貧血や不眠を予防して良質な赤血球をつくるビタミンB12、免疫力を高め疲労回復にも役立つ亜鉛があります。
アンチエイジングのパートナー食として、タコを夏のテーブルに登場させてください。ただし、消化がよくありませんから、しっかりと咀嚼して。
胃腸がつかれているようなときは避けましょう。