精神科医である奥田弘美先生が唱える【脳ダイエット】。
脳をダイエット仕様にすることで、どんな人でもみるみるスリムに、健康体型にリセットできるというものです。
少し回数が進んできましたから、「よい感じかも!」という手ごたえを感じ始めている人も多いのではないでしょうか。
中盤戦にも差し掛かっている今回は、脳ダイエットの中でもかなりノウハウの詰まった章になります。いつもより少し多めの回数になりますが、じっくりお伝えして参ります。
今回のテーマは、「色で食べるものを選ぶ」です。
奥田先生の脳ダイエットは、いつもタイトルからしてそそられますよね。
これも脳に刷り込む大切なポイントなのかもしれません。
痩せる脳の使い方 その4)
色で食べるものを選ぶ
― 空腹感を意識して、という基本を守っていますが、外に出て仕事をしているとどうしても「今ここで食べておかないと、食事をするタイミングがない」というような時間的な制限がたびたび起こります。
こんな時はどのようにして向き合えばよいか、時々わからなくて悩んでしまいます。
案外そんなビジネスマンやビジネスウーマンが多いのではないでしょうか?
(奥田弘美先生:談)
そうですね。外に出て仕事をしていると、例えば「昼を同僚や部下とランチするのも大切なコミュニティのひとつ」とか「クライアントの接待がある」というような場面にも遭遇しますよね。
私もそういう一人ですからよくわかります。
お腹がすいていないからといってパスできないことも多いもの。また、職場のデスクには食べ物を持ち込めない、決まった時間にしか食事をしてはいけない、という環境の人もいるでしょう。
どうしても仕事環境を優先せねばならないというのもわかりますから、こんな時の切り抜け方をひとつ覚えておきましょう。
それは、「空腹感がそれほどでもないけれど食べなくてはいけない時」には、なるべく「炭水化物と油を抜いて食べる」という方法です。
「炭水化物と油」は、体を動かすときの直接のメインエネルギーです。つまり、食べ過ぎてしまうとそれは不要になり、脂肪になってしまう栄養素でもあるのです。
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― 空腹感が少ないとなるべく単一のもので軽く、と考えがちですが、パスタやサンドイッチなどを選んでしまうと炭水化物からは逃げられなくなります。
サラダやメインとなるおかずがあるようなセットメニューにしておいて、パンやライスをさりげなく残す方法なら違和感なくランチ会にも参加できそうです。
(奥田弘美先生:談)
健康スリムに不可欠な大切な栄養素の基本をお伝えいたしましょう。それには、食品を3つに色分けして、覚えていただくことがわかりやすいのです。
その1)は、体のガソリンになるエネルギー源となる食品群。こちらのグループは「黄色」です。大きく分けて、炭水化物と油とに分類されます。
例えば、炭水化物には、ごはん、パン、うどん、ラーメン、スパゲティなどの麺類。また小麦粉や米粉からつくられるもの(クッキー、ホットケーキ、せんべい、など)がこのグループです。その他にイモ類、トウモロコシ、カボチャなど主食にも変わる野菜類もここに入ります。
そして、油脂類です。バター、サラダオイル、オリーブオイル、ラード、肉の脂身などがこのグループです。
これらの食品を集めてみると、黄色い色系になりますよね。
その2)は、体の組織や筋肉、血液などをつくるエネルギーとなる食品群。こちらのグループは「赤色」です。
体の大切な構成部位をつくる栄養素で、「たんぱく質」が主な栄養素になります。肉の赤身、レバー、魚、卵、豆腐や納豆などの大豆類。私たちの筋肉や血液、脳細胞、内臓細胞、ホルモンなどあらゆる大切な臓器に関係する栄養素です。
その3)は、上記の2つのグループの消化吸収を促して熱やエネルギーを産生し体の様々な組織を合成していくためのビタミンやミネラルの栄養素。
こちらの色は「緑色」です。葉物野菜や緑黄色野菜、海藻類、果物類(果物は糖質が多いため、緑と黄色のミックスと考えます)キノコ類などが含まれます。
人のからだは、この赤、黄、緑の食べ物バランスがとれてこそ、健康を維持し生き生きと活動ができるのです。
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―奥田先生、ありがとうございました。
この分類は、食品を色わけでグループして、その働きをイメージできるのでわかりやすいですね。健康スリムのための手引きのようです!
では、次にどんな色から選んでどのように食べるとよいのか、教えていただきたいと思います。
脳ダイエットを詳しく知るには ≫
奥田弘美 著書 (扶桑社)
何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから