アーユルヴェーダでデトックス!
毒素「アーマ」が蓄積する原因と改善方法
体と心のアーマチェックで自分の傾向がわかったところで、どのようにデトックスをしていけばよいか、アーユルヴェーダの代表的なデトックス方法をお伝えいたします。
アーユルヴェーダの代表的なデトックス方法5つ
自分にどれくらいアーマが蓄積されているかわかったところで、実際のデトックス方法について、代表的なものを5つ紹介します。さっそく実践して、体内の毒素をやっつけていきましょう!
1.白湯を飲む
白湯は、簡単かつ安価な消化促進剤であり、解毒剤です。水を沸騰させることで火のエネルギーが生まれ、消化を促進し、体内をデトックスします。朝晩、欠かさずに白湯を飲むことで、便通や体調不良が自ずと改善されるはずです。
もっとも簡単な取り入れ方は、起床して15分以内に、コップ1杯の白湯をゆっくり飲むこと。また、食前や食中にすするように飲むと、消化を促すといわれています。食後の白湯もおすすめですが、カパが多くなっている時は、すぐにはとらないほうがよいでしょう。
白湯の作り方
① やかんに水をいれ強火にかける
② 沸騰し始めたらふたをとり、大きな泡が立つくらいにして10分以上沸かし続ける
③ 火を止めて飲める程度の温度になったらすするように飲んでいきます。
④ 残りの白湯は保温ポットにいれ、好きな時に飲むようにしましょう。
解毒白湯の作り方
2リットルの水にカルダモン2、3粒を砕いていれ、上記と同様沸騰させましょう。さわやかな香りが立ってきます。
起床すぐ飲むことで、体の毒素を取り除き、腸や腎臓を浄化します。
ドーシャ別白湯の飲み方
下記を目安に40~80度の温度の白湯を1~2リットル、のどの渇きに合わせて飲みましょう。
ヴァータ……風の質で冷えやすいヴァータは、60~70程度の温かさを感じる温度
ピッタ……熱い質を持つピッタは、40~50度程度。暑い季節は、常温水でも構いません。汗をかきやすいので、水分補給はこまめに。ただし、胃腸から出血している場合などは、白湯を控えてください。
カパ……水の質で冷えやすいカパは、70~80度程度。舌が少し熱さを感じる温度で、体を温めましょう。
2.オイルマッサージ
アーユルヴェーダではデトックスを促す効果的な方法です。温かいごま油で体をマッサージし、発汗させます。オイルを体の表面である皮膚から吸収させ、ごま油など、キャリアオイルと呼ばれる植物油が、皮膚の深い層である真皮層に浸透して、体に蓄積している毒素を動かし、排出させる作用が期待できます。
3.断食
アーユルヴェーダでは、断食は「アグニ(=消化力)を立て直すもの」といわれています。
簡単に行える断食は、夜の食事を軽くするか抜くこと。本格的に断食する場合は、一日白湯だけで過ごす「一日断食」がおすすめです。
4.浄化療法(パンチャカルマ)
医療機関で行われる5つの解毒法のこと。催吐法、寫下法、経鼻法、寫血法、浣腸法の5種類があります。
また、自宅で行う場合におすすめなのは、「アーマパーチャナ(毒素排せつ法)」。白湯飲みからはじまり、小食、入浴などを通して、排便・排尿・発汗を促し、体内の毒素を排泄します。
5.食事を変える7つの習慣
①腹八分で食べる
②よく噛んでいただく
④ 食事の前に消化促進になるショウガなどをいただく
⑤ 食事中に白湯をすするように飲む
⑥ 食事中は楽しんでいただく。文句や不満など言いながら食べない
⑦ アグニ(消化力)に見合った食事量をいただく
参考文献:
「アーユルヴェーダ実践BOOK」西川眞知子著 P40~41
「おうちで毒出し!アーユルヴェーダ」西川眞知子著 P30