精神科医である奥田弘美先生が唱える【脳ダイエット】。脳をダイエット仕様にすることで、どんな人でもみるみるスリムに、健康体型にリセットできるというものです。
嬉しいことに、脳をダイエットの方法はとても簡単で、特別な道具も食品を買い込む必要もありません。これはもう早速試したい!
痩せる脳の使い方 その3)
空腹感を我慢しすぎない
さて、その3)では、「空腹感を我慢しすぎない」という、なんだかホッとするタイトル。
ダイエット中に我慢しすぎなくてもよい、なんて 嬉しくなってしまいます。
それでは、早速 奥田先生にお話を伺って参ります。
― ダイエットに我慢はつきものですが、「空腹感を我慢しすぎない」とはいったいどういうことでしょうか!?
(奥田弘美先生:談)
とても大切なポイントです。このダイエットの注意点でもあるのですね。
今まで空腹をしっかり感じてから食べるようにお奨めしてきましたが、空腹感をしっかり感じたら、できるだけ速やかに食べ物を体に取り入れましょう。
つまり、ちゃんと空腹になったら、それを我慢しすぎないことです。
なぜかと言いますと、空腹を我慢しすぎると、かえって太りやすくなるからです。
なぜなら、空腹を我慢し続けていると、体は「今は食べ物が取り込まれない飢餓状態」だと認識をしてしまいます。
その結果、体は飢餓状態を乗り越えるために可能な限り代謝をさげていきます。
基礎代謝まで下がってしまうと、ぼーっとしてやる気が出ない状態になったり、体温が下がり胃腸の働きが鈍り、排泄もうまくいかなくなってしまいます。
代謝がさがって超低燃費状態になった体は、少量のエネルギーでも体が生存できるようになってしまいます。
そうなると今度は、少し食べても太ってしまう、という体質にと変化してしまうのです。
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― それは逆に怖いですよね。
お腹がすいたと感じてきたら、このまま食事の回数を減らすなど、もう少し頑張ってみようかと誤解するところでした。
(奥田弘美先生:談)
空腹感をしっかり感じてから食べる、という基本を実践していれば、その結果として1日2食になったとしても問題はありません。
ただ、1日2食にすればよい、というような実践の仕方をしていると、同じ量を3回に分けて食べるよりは、確実に太りやすい体質になってしまいます。
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― なるほど。1日3食の時間の間隔を考えたら、先回教えていただいた、1食が「腹八分目」ということが理想となるわけですね!
(奥田弘美先生:談)
そうなのです。
健康スリムな人というのは、空腹をしっかり感じたら、我慢せずに食べ物を食べる。
そして、お腹が八分目ほど満たされたらきっぱりとやめる。
何か特別なことがあっていつもよりたくさん食べ過ぎた時は、次にお腹がしっかりとすくまで食べない。
という、シンプルな体の欲求に従う無理のない食習慣を行っているのです。
代謝が落ちることもないために太りにくい、食べ過ぎないために余分な脂肪も蓄えにくい。
その結果、いつも健康スリム体型を自然に維持できるというわけなのです。
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― なるほど。ついつい、惰性の習慣で食べ続けてしまったり、食べ過ぎているから朝食を抜いてしまおうか、とかとても短絡的にダイエットをしていました。
健康スリム体型を自然に維持できるメソッド、これは体にも心にも負担がない理にかなった方法ですね!
これをしっかりと叩き込みたいと思います。
次回は、これを実践するためのルールを教えていただきたいと思います。(続く)
脳ダイエットを詳しく知るには ≫
奥田弘美 著書 (扶桑社)
何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから