日本におけるアーユルヴェーダの先駆者として日々、多忙な活動をされる西川眞知子先生。
このたび「オイルとアーユルヴェーダの深い関係」をテーマにした連載が、シリーズで展開されます。
連載のタイトルは【アーユルヴェーダが導くオイルの神秘】。
アーユルヴェーダについて未知の人も、興味があるという人も、多少勉強している人も、とても引き込まれる内容になっています。
シリーズでお見逃しなく!
アーユルヴェーダが導くオイルの神秘 その1)
① 世界で最も古くデトックスを提案してきたアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダ。それはインドで生まれた世界最古の伝統医学です。
アーユルヴェーダという語には、アーユス(生命)とヴェーダ(科学・知識)という意味が込められています。
その特徴は、どんなに体に良いものであっても、人の体質や体調、さらには季節、一日の時間や年齢までを考慮して、その人に合うものを選択する重要性を説くことです。個別性を重視する健康美容術とも言えます。
アーユルヴェーダは様々な役割をもつ健康美容術ですが、その中でも世界最古のデトックス医学とも言えます。その特徴がオイルを使用したデトックス法です。
水やお湯で洗い流すのではなく、毒素は非常に重く、ねっとりとしていると考えられ、油で落とすことが勧められてきています。
さらに、アーユルヴェーダでは、オイルによるマッサージの健康美容効果を古くから注目してきました。シローダーラーと呼ばれる額にオイルを垂らす施術、ネトラタルパナと呼ばれる目にオイル(ギー)を入れるケア、オイルうがい、オイルによるヘッドマッサージ、オイルでの全身のケア、さらには腰痛、肩こり、生理痛など様々症状へのケアにオイルを重視しています。もちろん食用としてもオイルを使用しています。
また医療として解毒を重要視してきたアーユルヴェーダでは専門の医療機関による解毒にもオイルを使用してきています。また人のタイプによって、食用に使用するオイルを選択することも大切にしています。
ここからは、アーユルヴェーダの基本的な考え方とオイルとの関係及び、オイルの扱い方をお伝えします。
② アーユルヴェーダの健康の定義について
まず、アーユルヴェーダを知るには、健康への定義も世界で最も古く生命の全体性いわゆるホリスティック(全体的)に肉体と精神と意識の総合体としてバランスの良い生き方と健康を提案しています。
以下に示している健康観はその一つで、健康とは肉体だけの健康にとどまらないで精神、五感など全体としての生命の調和を訴えています。
世界最古の生命観を以下でご紹介します。
③ アーユルヴェーダが説く人生の意味と生き方の定義
またアーユルヴェーダでは、幸せに生きることこそ人としての権利であり、大切なことだとしています。
以下の定義がそれを示しています。
アーユルヴェーダは5000年前から生命の重要性を説いている医学と言えるでしょう。また健康な寿命を生きるために日々の生活の仕方が多く示されています。
食事、運動、休息の効果的な取り入れ方、心のもちかた、五感の使い方など多岐にわたった提案をしています。
さあ、アーユルヴェーダが古代から人の健康の在り方や幸せに生きる生き方を提案していることを知りことができました。
いま以上に健康で幸せな日々を送るために、まずは、アーユルヴェーダでは、体に毒素が蓄積していないかをチェックすることから始めます。
しかも現代人はなかなか毒素度数がゼロとはいかないのが現状です。その場合まずは毒素を排せつすることで生活の質を高めることが大切と考えます。
次回は、チェック表に従ってご自身のここ1、2か月の体調に耳を傾け答えてみることからはじめましょう。
そのあとでにオイルを生活に取り入れていくためにアーユルヴェーダのとく体質や体調を知り、効果的にオイルを使用する方法を知ることにしましょう。