脳梗塞、心筋梗塞、くも膜下出血などは、その症状が現れた時にいかに早く受診できるかが、その後の回復に大きくかかわってきます。
なかでも、脳梗塞は異変に気が付きやすい前兆がみられることが多いです。
自分自身や家族に「おやっ?」と思われる症状があればすぐに救急車を呼び病院に行きましょう。
脳梗塞が疑われる前兆には次のようなものがあります。
どれも「急に」「突然に」というのが特徴で、自分で調整しようとしてもそのコントロールがききません。
◆ 急に手足の動きが悪くなった
◆ 急に片方の手足や顔のしびれや麻痺が起こった
◆ 急にろれつが回らなくなったり、言葉が出にくうまく話せない
◆ 急に片方の目が見えなくなった
◆ 急にめまいがして体のバランスが自分でとれなくなった
◆ 急に意識がなくなり倒れてしまった
など。
脳出血などでも同様の症状がでることがありますが、いずれも急を要することには間違いありません。
また、ときに前兆症状で発病することがあります。
この前兆症状のみの段階で病院を受診し治療を受けることができれば、本物の脳梗塞を防ぐことも可能だと言われています。
けれど、前兆症状の場合は、変だなと思ってもその場で症状が治まってしまうので少し様子を見ようとしてしまいがち。
前兆症状は自分自身でしかわかりにくいため、一度でも心筋梗塞の疑いがあるような前兆があれば受診して検査を受けることが大切です。
前兆症状の特徴は、 ◆の症状が、 数分〜数時間でなくなった、◆ 症状が短時間で繰り返して起こきたがそのまま収まった という一過性ものです。
◆にあげた症状は、そんなに簡単に起きるものではないと心得てくださいね。
脳梗塞の前兆症状は、詰まりかかった血管のつまりがとれたため、症状が急速に改善しただけのことが多いのです。しかし、一度詰まりかけた血管は、いつ同じことが起 こって再び詰まってしまうかわかりません。受診しなかったために、その後でひどい脳梗塞になってしまうリスクも極めて大きいものなのです。
60代以降であれば、ご家族の「何となく変だな」という異変にも敏感になっておきたいですね。