東洋医学 ホントのチカラ

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いまや、東洋医学にもとづいた施術は、大きな病院でも必要に応じてとり入れられており、その効果は科学的にも立証されています。
NHK「東洋医学ホントのチカラ~科学で迫る・鍼灸・漢方薬・ヨガ」では、ドキュメンタリータッチでその様々な試みが取材されていました。

東洋医学の知恵は、私たちの日常においても役立つことがとても多いのです。
番組の内容をたどりながら役立つ情報をお届けいたします。

番組では、リポーターとして腰痛持ちの土田晃之さんが、東京港区にある北里大学 東洋医学総合研究所を訪問しました。
内科医の伊藤剛先生に鍼治療を行ってもらうためです。
伊藤先生が最初に鍼を刺したのは、両耳の中央を結んだ線と体の中心線が交わる「百会」というツボ。よく耳にするツボの名称ですよね。

この、頭のツボ「百会」に鍼で刺激をするとどのようなことが起きるのでしょうか。
まずは孤立状態で飼われているために攻撃的になったラットで実験を行いました。このラットの百会に鍼を刺すと、ストレスホルモンのオレキシン濃度が減少したのです。最近、腰痛の原因のひとつに「ストレス」があげられるようになってきました。ストレスも腰痛の原因のひとつであるならば、百会のツボに刺激を与えることは、効果的と考えられるそうです。

続いて、伊藤先生はうつ伏せになった土田さんの背中にマーカーで印をつけ、背骨の歪みを確認していきます。自分の背中の状態を知りたい!と思った人は多いのではないでしょうか。2人一組でマーキングしあい、写メをとるだけでも、その形状だけであればなんとなくわかりそうです。
さて、土田さんの背中ですが、こわばった周りの筋肉に背骨が引っ張られ、大きく歪んでいる様子がわかりました。どうも、これが腰痛にも影響している様子です。そこで、こわばった筋肉を鍼の刺激で緩めていく施術を行いました。

なぜ鍼治療で筋肉のこわばりが改善されるのでしょう。スポーツ生理学の専門家にお願いしてある実験を行いました。
トレーニングで筋肉がぱんぱんになったスポーツ選手のふくらはぎに鍼治療を行います。ふくらはぎにある「飛揚」というツボに鍼を刺し、エコーで確認したところ、全体的に柔らかい部分が増加していることがわかりました。鍼で該当するツボを刺激することにより、筋肉が柔らかく反応するのだそうです。

番組では、WHO(世界保健機関)が認定するツボ361種類がマーキングされた人形がスタジオに登場します。ツボというのは解剖学的に神経や血管が集まる場所とされており、鍼の刺激が神経に伝わることで血管を拡張する物質が分泌され、血流が良くなると考えられています。

土田さんの鍼治療では、腰から離れた足にも鍼を刺していました。
そこで、肩こりに悩む女性たちに集まってもらい実証実験を行いました。治療を行うのは明治国際医療大学鍼灸学部の伊藤和憲教授です。
先生は、女性の肩にあるツボをチェックすると、二の腕のツボを押し始めました。二の腕のツボを押して痛みを訴えたのは4人中3人。東洋医学では痛みがツボのつながりを通じて別の場所に現れる「経絡」という考え方があり、主に14種類の経絡が治療に使われているのです。伊藤先生が二の腕に鍼治療を施した女性は、今まで後ろを振り向くことができませんでしたが、向けるようになっていました。

東洋医学の「経絡」という考え方は西洋医学でも注目され始めています。伊藤和憲教授によると、西洋医学では離れた痛みの原因となる場所を「トリガーポイント」と呼んでいますが、それがツボの場所と90%一致しているそうです。私たち日本人にとって「経路」という考え方はなんとなく理解できますよね。
経絡のナゾが完全に解明された訳ではありませんが、科学が進むことによって鍼灸治療の効果や効能の理解が進んでいけば、よくわからない原因で痛みを訴える人たちのよい治療法にもつながりそうです。

伊藤剛先生が簡単にセルフケアができるツボを紹介してくれました。
腰痛のツボは腰のくびれた場所にある「腎兪」。背中など自分では手の届かないツボを押す時にはソフトボールを使うのが効果的だそうです。
また、肩こりのツボは肩甲骨の真ん中あたりにある「天宗」。腕の疲れなどにも効果があるそうです。体重をかけると強い痛みのでる恐れがあるため、少しずつ自分で様子を見ながら負荷をかけていきましょう。全身のツボや経路、セルフケアの行い方については書籍も沢山出ていますので、興味のある人は参考にしてください。
セルフケアは無理をせず、少しずつ、やさしく行ってくださいね。

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投稿者: 健康情報テレビくん

健康情報テレビくん

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