地球は大きな生命体

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地球は、それ自体が「ひとつの生命体であり自己調整システムを備えている」というガイア理論を唱えたのは、イギリスの科学者ジェームズ・ラブロック博士です。

私たち人間は、この地球上に生きているのは自分たちのみであるように、自分たちこそが選ばれしものであるかのように錯覚をしています。地球はただの大地であり住家に過ぎず、地球上にあるすべてのものは自由にコントロールできる、自分たちのための資産であるとも考えています。

ラブロック博士の理論をもとにしてみると、地球自体は大きな生命体であり、その生命活動を維持するために自浄作用を持っています。
人の体は、免疫によって外から侵入する悪いものを退治できるようになっていますが、同じように、地球にも、その生命維持や恒常性に危害を加えるものを退治する自浄作用が備わっていることになります。

いま、地球から見てもっとも危険な存在は、…私たち人間なのかもしれません。

「地球」と「その中に生息する生物」が相互に関係をしあって恒常性と環境をつくっているのだとしたら、その中に生息する生物の中で、人間だけが突出してバランスを欠いた動きや営みをしていることは否めません。
人類が地球にとって害を及ぼす危険な病原菌である、と認識をされれば、昨今の異常気象がもたらす大きな災害や、人道を欠いたテロや無差別犯罪、ウィルスによる疫病などもみな地球の自浄作用に他ならないのです。

地球に意志があるか否かはわかりませんが、少なくとも地球を痛めつけ、本来自然界には無いものを開発して備え付け、激しい環境破壊を行っているのは人間でしかありません。何をも恐れない愚かさは、いずれ自分たちの子孫を滅亡させることだと気付く必要があり、破壊に向かうすべての歯車を一旦停止する、国を挙げての勇気ある施策が必要なのだと思わされます。

大量に捨てるために大量に生産し続ける経済構造、モノを丁寧に扱わない生活様式は、もはや消費ではなく摩耗。
大切に丁寧に扱うことは、執着するということではありません。ひとが一生で手にできるものの数は、そんなに多くは必要がないということです。すべてが過剰である状態。

私たちは、自分にとっての異物には徹底排除をしようと試みます。それは、体の中に備わっている自浄作用の枠を超え、社会の中で「異物」と認識されたとたん、それが人だろうがなんだろうが、総攻撃をしかけるのです。
共存するということは、自分の都合だけではなく相手のことをも思いやり相手の環境や事情にも相容れていくということ。いったいいつから人類は、地球とも、他の生物とも、共存することを忘れてしまったのでしょうか。

ガイア理論が誕生したのは、高度成長期の真っただ中、1960年代のことです。
高度成長期への幕あけが1955年頃とするならば、わずか60年余りで、人類は地球に対して急速に甚大な被害を与えてきたことになります。

科学者でありながら発明家でもあったラブロック博士は、地球や様々なそのほかの惑星の大気を、精密に観測・分析する画期的な装置である電子捕獲型検出器を発明しています。フロンガスの影響で起きたオゾン層の破壊と減少、工業廃棄物や農薬による大気の汚染は、ラブロック博士の発明によって明らかにされてきた科学的な知見です。

成長と抑制、拮抗するこのふたつのバランスを欠いたまま成長のみを遂げてきた60年の歴史は、「人類は危険な異物である」と地球に認識させるには十分な時間だったのかもしれません。

ガイア理論は約60年前の地点ですでに警告されてきた、勇気あるメッセージです。

 

(次回へ続く)

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投稿者: みどりむしごくう

みどりむしごくう

みどりむし59フコイダン。ちょっとふしぎなながい名前。災害、病気、高齢化、サバイバル時代にもしあわせに生き一生涯自活して生活ができるよう、タフで健全な心身をつくるお手伝いをしています。
http://bio-rescue.jp