秋の味覚 栗

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秋にはおいしいものがいっぱいですが、トップバッターにご紹介するのは「栗」。
ころんとした愛らしい形は、見ているだけでほくほくと幸せになりますよね。

栗は、太古の昔から自然の恵みとして食卓を潤してきたようです。
なんと、縄文時代の遺跡からも出土しているのです。
約九千年も前から、人々の食料品として大切にされてきたのでしょう。

今と異なり野生種の栗ですからその粒は小粒、そして収穫量も限られていたでしょうから貴重品だったことがうかがえます。また、栗の木はその実を食べるだけでなく、神木として道具や建物にと活用されてきました。
戦国時代になると、戦の縁起を担いだ「勝ち栗」を兵士たちに持たせたといいます。
栗は、私たち日本人の歴史にも沿う食糧だったのですね。

栗はデンプンが主成分で、白米と同程度の熱量を持っています。
栗は炭水化物以外にもビタミンやミネラルを豊富に含んでいてとてもバランスの良い食品といえます。

栗のビタミンはA、B1、Cなど。栗に含まれるビタミンCは、でんぷんに包まれているために加熱しても損なわれにくいそうです。
また、ナトリウムの排泄を促すカリウムも豊富です。
栗の渋皮には、ポリフェノールのひとつであるタンニンも豊富に含まれています。
抗酸化作用が高く活性酸素を排除する効果がありますから、旬の時期には、栗の渋皮煮などでポリフェノールをチャージしましょう。

栗はいろいろな種類がありますが、この季節はなんといっても和栗が美味しいですね。

ところで、ご存知でしたか?
私たちが普段、栗だと思って食べているホクホクした部分は、じつは種なんだそうです。
その種を包んでいる外側の硬い殻が栗の果実になるそうで、イガイガした棘の部分が殻にあたります。

種にはエネルギーがつまっていますから、栗が昔から貴重な食物であったことも納得ですね。

最近は、剥いた栗を売っていますから、お料理もしやすくなりました。
おだしを栗を入れて炊き上げれば、ほくほくと甘い栗ご飯の出来上がり。

簡単だけど秋味満載のご馳走です。

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投稿者: Foodwriter

Foodwriter

雑誌、ネットなどで活躍するフードライターです。今まで培った知識の中から旬に食していただきたい食の豆知識、ちょっとした調味料の使い方、食べ合わせ、工夫次第で薬になる食べ物のことなどをお届けします。